前日(8/22)の夜、携帯に本間先生からの突然の連絡が。「本間ですがぁ、実は明日13:30から停電なんですぅ。日曜日だとばかり思っていました。私の勘違いですいません。で、どうしましょうか?」という意外な連絡が... ;-)。「じゃぁ午前中に発表を終えて午後は観光としましょうか...」ということで急拠予定が変更された。
8/23朝6:00の目覚し時計に起される。「あぁ〜もうちょっとぐらい良いだろう」と、うとうとしていたら7:00に、途中携帯を忘れてたのに気づき家を出たのは8:00に。バスを待つこと30分JR石山駅からJR〜近鉄特急を乗り継いで近鉄郡山に着いたのは9:50であった。結局奈良高専に辿り着いたのはちょうど10:00時。前日、本間先生と約束していた9:00頃というのを大幅に遅れてしまった。
しばらくして常連の人達が一人二人と来場。私はと言うとローカル環境をセッティング。guest:~/nnct5/R/{ex,be1(1),wlan}にそれぞれ「練習問題」、「BN-1」、「無線LAN」のRのデータおよびプログラムをscp。いつものようにノートPCを接続。今日はズルしてWeb上で発表となる。それにしてもB5で30枚はちょっと多過ぎるか;-)。丹念に入口付近に順に並べて頂いた本間先生に感謝。
今回のテキスト(資料)は私(桐山)が2001年度の電子機械工学科@鳥羽商船3年生の授業で行なった内容と、先般FreeBSD Press No.18の記事で書いた内容を合せたものである。未だ巷に流れていない内容を発表するのは気が引けたのだが、くしくも当日参加されている方がNo.18を持って来られたので安心して発表した。
内容はhttp://www.openedu.org/~kiri/misc/R/に示すとおりだが、皆さん結構熱心にフォロウされていたのでこちらもやりがいがあった。後に「Gnuplotなんかより良いですね」という御意見もあり、まさにデータ処理言語としての面目躍如といったところだ。
「では、ここではXEmacs上のESSというのを使いますので、M-x Rしてください」と言ったのは良いがRd-modeしか出ず。「ありゃ???xemacs-packagesが古いんかなぁ」ということで、横にいらっしゃた本間先生にftp.xemacs.org:/pub/xemacs/packagesから直にess-*-pkg.tar.gzをgetして/usr/local/xemacs/lib/site-lisp以下に展開してもらう。が、一向にRモードにならない。「おっかしいなぁ」と悩むこと数分、「んじゃ通常のターミナルモードでお願いしま〜す」ということになった。後日、ふと~/.xemacs-21/init.elを見て(require 'ess-site)が抜けていることに気づいた。ということで、面倒な方のUIを聴講者の方に強いながら話を進めた。全60ページはきついかなぁと思っていたのがいつの間にやら2/3を消化(2)。最後のBN-1の部分は単にEPS生成のスクリプトを流して結果をgvで見てもらうことに..。やはり3Dは印象が良いようだ。相関係数や因子負荷などを3Dの棒グラフにすると内容はわかってなくても何となく納得してしまう(3)。これが統計処理の恐いところだ。本当は3Dの2D投影のやりかたとか、平面プロットを棒グラフにする方法とかテクニカルなポイントを説明したかったのだが、いかんせん時間が...。
途中(11:30)頃、もう一人の発表予定者の山本@αωさんが入って来られた。午前中は加古@奈良女子大先生のところに行っていらしたらしい。時間が来たので山本さんにバトンタッチする。
最初は流行のBlaster.Dの駆除作業の話で、某会社の中にBlaster.Dに感染したPCを持ち込んだとんに社内のネットワーク自体がDoS攻撃され、ほぼ完全に不通状態にされた様子がMRTGの生データを交えて説得力のある説明が成された。Blaster.D自体はWindows*のRPCに対する穴を突いてくるものらしく、一旦入られるとすざましい勢いで周囲にICMPパケットを放出するらしい。MRTGの画面では占領されたネットワークからインターネットに向けたICMPパケットが、FreeBSD(IPFW+natd)で構築したFireWallのCPU利用率を100%にする様子が示された。しかし、RPCのような基本的なプロトコルに対して穴があるとは. ..。毎度呆れ果てるOSだが、改めてまたMSの懐の深さには感心させられる。とりあえずBlaster.Dに感染したらまずはICMPを止めることが先決で、これで急場は凌げたとのこと。さて、本題の「Squidでの閲覧制限の実例」だが、何を制限するかと言えば某企業でも大量の従業員を首にするほどの問題であった不適切なページの閲覧である。今回問題になった企業ではとにかくかなりの頻度で従業員がいかがわしいページを見るのを上司が見かねて取った措置らしく、実際にどれだけのアクセスが成されたのかを見ると唖然としてしまうぐらいの頻度であった;)でもどうしてこんなにも就業中に時間があるのだろう?と思って聞いたところ土木建設関係の業種らしく仕事が降りてこないと本当に暇らしいとのこと。やはり小泉構造改革は本当に骨抜なんだと思う。実際の制限処理はあるキーワードについて、そのページのボディを正規表現で検索し、引っかかったものについてアクセスしたユーザに警告ページを返すというものだが、これで結構効果があるとのこと。やはり「誰か」に知られたということはその人間にとってかなりの反省材料になるものである。ただ、何度警告を受けても強引にアクセスする輩も一部に居るらしく、どこでもモラルハザードを起している人間というものは存在するらしい(4)
ちょうど予定通り13:00で終了し、歩いて5分ぐらいのところにある蕎麦屋さんへ行くことに。本間先生が校内のマシンの電源を落しに回られている間、情報工学科の玄関で待機。そこに遅れて来られた方が1名。「すいません。午後は停電のため急拠これからメシを食いに行ってその後、近くの観光に行くことになりました」と言い訳を披露する。結局地元の人らしく今度また来ますとのことで帰られることに...。
皆さんガヤガヤと話しながら蕎麦屋さんへ。奈良高専から近いにもかかわらず、学生には人気がないとのこと。その理由はメニューを見てわかった。結構高級指向なのだ。値段も学生が気軽にメシ食う感覚ではないようなかんじだ。皆さんそれぞれに1000円〜1500円の定食ものを注文する。味はまぁまぁだが量はいまいち。私でもそのように感じるのだから本間先生はさぞや...^_^;;
結局「お目当ての」観光は歩いて更に10分ほどのところにある県立民族資料館へ。これが結構広く(それこそ甲子園球場1個半ぐらい)、結局暗黙の了解で入口のメインの建屋でずっと過すことに...。ブラブラ造作無く過し夕刻を迎える。中は奈良県内の民家やそれを取り巻く労働の道具を歴史的に展示しているものであったが、1つだけ印象に残ったのは歴史と共に「明るさ」がどのように変遷したのかが実際にランプを灯すことによって実感する展示だった。江戸時代の行灯の明るさ(月明り程度)で良く書物を読んでいたものだ。
私が足の負傷で參っていたので気を利かせて本間先生が車で迎えに来られた。高専まで戻って後はバスで市内へ向うことに。
懇親会は市内のちょっとはずれにある食い放題・飲み放題のバイキング形式の店へ。タクシーの運転手から客の誘い入れで有名な店らしいというのを聞く。実際に一人のガードマンが手招きよろしく車を誘導してくれた。
一人約3000円でこの量なので皆さん納得する。結構な種類の料理と量だ。本間先生と私が飲み放題を注文するが、私が一杯飲む間に本間先生は2杯のペース。やはりドリンクバーにしとけば良かった。
懇親会ではいろんなことが話題になったが、私的にはRの話の結果を評価していただいて大変ためになった。Rは単に統計解析ツールとしてだけでなく一般的なデータ処理言語としても十分にその実力を発揮できるもので、商用レベル(S)に負けないどころか部分的にはそれ以上の実力があることを是非知って欲しいと思う。3時間近くに及ぶ話も息付くこともなく終り(5)、一路帰路へ。本間先生とはここで別れる。いや本当に御苦労様でした_o_(6)。
今回も1つの発表テーマをブッチしてしまった。次回はもっとダイナミックな集まりにしたい。たとえばIRCやXCAST6(DVTSでも良い)で継ぐとか...。また、展示なども入れたいと思う。最近出ているPADやその他もろもろのゲーム機なんかにも*BSDを入れてしまうという企画もしたいと思うのだが...。後は技術力と時間の勝負かな?